TOKYO漢籍SEMINAR_2021

セミナーの目的

京都大学人文科学研究所が90年にわたって蓄積してきた 中国学研究の成果をわかりやすく紹介し、多くの人々に漢籍、ひいては漢字文化全般に関する理解を深めてもらおうとするものです。
講演要旨は手直しして、京大人文研漢籍セミナー・シリーズとして研文出版より出版しています。

第16回 TOKYO 漢籍 SEMINAR

第16回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINAR『金(女真)と宋―12世紀ユーラシア東方の民族・軍事・外交』 *終了致しました

日時

2021年3月15日(月)10:30-16:00

場所

一橋大学 一橋講堂中会議場(東京都千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
*会場ではなくオンラインによる開催になりました

 

プログラム

10:30~10:45 開会挨拶 稲葉 穣
(東アジア人文情報学研究センター長)
10:45~11:45 講演
「『三朝北盟会編』を読む
  ──亡国の史書」
古松 崇志
(人文科学研究所 准教授)
11:45~13:00 休憩(75分)
13:00~14:00 講演
「北宋最強軍団とその担い手たち
  ――澶淵の盟から靖康の変へ」
伊藤 一馬
(大阪大学大学院文学研究科 招へい研究員)
14:00~14:20 休憩(20分)
14:20~15:20 講演
「「女真」の形成
  ――東北アジア諸集団の興亡」
井黒  忍
(大谷大学文学部 准教授)
15:20~15:35 休憩(15分)
15:35~15:55 質問への回答(20分)
15:55~16:00 閉会挨拶

司会:矢木 毅(人文科学研究所 教授)

概要

12世紀前半、東北アジアの辺境から女真(ジュルチン)という部族集団が勃興し、金国を建国しました。金は騎馬軍事力を武器に一気に版図を拡大し、契丹(遼)・北宋という二大王朝をあいついで滅ぼして、ユーラシア東方に覇を唱えるに至ります。北宋の残存勢力は中原の地を棄てて江南へ逃れ、亡命政権というべき南宋が成立することになります。
今回のセミナーでは、『三朝北盟会編』という南宋の史書を糸口にして、北宋亡国前後の経緯を克明に記すその歴史叙述の特徴を考察したうえで、北宋滅亡の理由を軍事・戦争に着眼してさぐるとともに、歴史を動かす主役となった「女真」集団の形成過程についても説き及び、この激動の時代のユーラシア東方史を幅広い視点から考えてみたいと思います。講演者はいずれも共同研究班「前近代ユーラシア東方の戦争と外交」のメンバーで、人文科学研究所における共同研究の成果を分かりやすく紹介したいと考えています。

参加定員

80名(申込順)※定員を超えた場合はお知らせします。*終了いたしました。

申込み/問合せ先

聴講をご希望の方は、こちら(”こくちーず”にリンク)のフォームからお申し込みいただくか、「漢籍セミナー申し込み」と明記し、氏名・連絡先(住所・電話番号・E-mailアドレス)をご記入の上、下記宛先へハガキまたはE-mailでお申し込みください。受講票(ハガキ)をお送りいたします。(2月下旬から順次発送)

京都大学人文科学研究所 附属東アジア人文情報学研究センター
〒606-8265 京都市左京区北白川東小倉町47
TEL 075-753-6997
E-mail : kanseki-tokyo[at]zinbun.kyoto-u.ac.jp
(※”[at]”を”@”に置き換えてください。)

申込期限:2021年3月5日(金)17:00必着 *終了いたしました。


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